大学生の頃、私が所属していた研究室の教授(小児科医)に言われた言葉がとても衝撃的だったので、紹介します。
病院に行けば安心だと思っている人間が多すぎる。
病院は人の体を切るし、薬物を入れる場所だと忘れるな。
大学を卒業してもう10年が経つけれど、いまだに結構な頻度で思いだします。
教授は
・病院に行けばなんとかしてもらえると思うな。
・病院で治療を受けるということは、からだに手を加えるということ。元通りになることを期待しすぎない。
・痛みや失敗?もあり得る。
という話もしていました。
病院って、不調を治してもらえる場所っていうイメージだったけど、そうか、治療って、体を切ったり薬を使ったりするんだよなって、よく考えたらあたりまえだけど、常識がひっくり返されるような気分になりました。
立場(医者・患者)や状況が違うと、病院のイメージが変わる。
そのどちらが正しい、どちらが優れてるっていうわけじゃないと思うけど、新しい視点に気づくことの大切さに気づかされました。
最近はコロナで「病院こそ感染が起きる場」って言っている人もいる。これはコロナが流行るまでは気づかなかったことです。
これって病院だけに限らず、いろんなところで言えること。
親子、夫婦、先生と生徒と保護者、店員と客・・・
立場が異なれば感じることも違う。それはあたり前のことで、それを想像したり話を聞いてみたりする。それでも全てわかるってことは不可能です。
「全てわかるのは不可能」ってことをわかった上で自分の言動を決めたい、というのは先日文章にまとめたばかりでした。
それから、私は教授のことばから「自分の健康には自分で責任をもつ」というメッセージを感じました。
病院に行けばなんとかしてもらえると思って、健康をかえりみず無茶してることってたくさんあると思います。
・運動不足
・睡眠不足
・過労死ラインまで仕事をする
・酒を飲みすぎる
とか。
「病院にいけば安心」ではない。
例えば、病院というものがなかったら、もうちょっと生活習慣に気をつけようとか、ふざけて酒を飲むのはやめようとか思うのではないかと思います。
自分の健康を、人任せ、病院任せにするのではなく、自分で責任をもちたいと思いました。