母乳育児の本(こばやしひさこさん)

 第二子である息子がうまれ、母乳育児についてちゃんと知りたいと思い、購入しました。

この本の著者は助産師で、かつ10人の子供を産み育てたスーパーお母さん。ただただ授乳に関する専門的な知識を得るだけでなく、お母さんの気持ちにも寄り添ったアドバイスが書かれていたので、自分が相談をしに行っているような安心した気持ちで読めました。  

母乳育児推奨の人もいればミルクがいい!という人もいますが、この本の筆者は「母乳で育てられたらいいけど、ミルクでの育児でもいいよ」というスタンス。

“母乳がいいのはあたりまえ。私たちは哺乳類だから。哺乳類が哺乳するのはごく自然の営みなのに、母乳育児を神格化する風潮には疑問を感じる。”というのが一番心に残ったフレーズ。(要約) そうか、私も哺乳類なのか。  

備忘録

① 母乳の出が悪いと感じるとき

母乳は血液の加工品だから、血行が悪いと温かくておいしいサラサラのおっぱいは作られない。食事内容を考える母親が多いが、身体のコリとか冷えがないか、同じ側の腕ばかりを酷使していないかなども振り返ってみる。  

② 授乳期間中、お薬を飲んでもいいか

内服薬の母乳移行率は、ママが飲んだ量のわずか0、5%程度。特殊な薬を除き、私達が日常的につかう薬のほとんどは、内服するからといって一時断乳しなければならないわけではない。 動物実験は可能でも、人間で実験するわけにはいかないから、「妊娠中の服用は安全性が確立されていません」という表現にせざるを得ないのだろう。  

③ 哺乳瓶では飲むのに母乳は飲んでくれないとき

乳頭混乱を避けるためにはなるべくほ乳瓶を使う回数を減らすこと。 ミルクは授乳のたびに少量ずつ足す方法より、多めの量を回数を少なく足す方法を選びましょう。たとえば1日に160㏄を足すという場合、20㏄を8回ではなく80㏄を2回にするなど。  

④ 離乳食の食べムラがあるとき

母乳っ子は精神安定剤として、頻回に気が向いたときに少量ずつを飲む。だから1日のうち「すごくおなか空いた!」な時間はあまりなく、おなかが空いていないのに離乳食を与えても食べるはずありません。 離乳食のマニュアル本はミルク育児を基準に作られている。1歳半をすぎる頃からそれなりに食べる量が増えれば大丈夫。  

私の授乳記録

第1子の娘の時は、ほぼ完母→だんだん母乳の出が悪くなり混合→生後半年で完ミに。乳首に白斑ができて授乳するたびに激痛。出産のときは泣かなかったのに、授乳の痛みでは泣いてました。 毎日母乳が足りているか不安で、ミルクを足すことには罪悪感を感じ、乳腺炎にも2度なりました。  

何か問題が起きたり不安になったりするたびにネット検索して情報を得ては、書いてあることを試してみたり。余計不安になったり。 いろんな人がいろんな立場でいろんなことを言っているので、今思えば情報に振り回されていました。   この本は科学的根拠はあまり書いてないので、そのようなものを求める人は別の本がいいかなとも思いますが、母乳育児に不安がある!という人にはおすすめです。私は第一子を産んだときに読みたかった。   私は本なんて読む時間があれば寝たいわ!と思いつつも、読みやすいので授乳をしながら2日くらいで読み終わりました。 紙の本だと片手じゃ読みにくいけど、Kindleならスマホで読めるので授乳中でも読めます。   授乳で悩むママの心が軽くなりますように。  

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