8月に祖母の末期がんがみつかりました。余命3ヶ月だそうです。
かわいくて優しくて、料理も裁縫もとっても上手。いろんな習い事をしていて、お友だちもたくさんいる、大好きなおばあちゃん。
実家と絶縁状態のわたしにとって、祖母はすごくすごく大事な人。子どもの頃から「こんなおばあちゃんになりたいな」ってずーっと思っていました。
そんな祖母の末期がんがわかって、ほんとうにいろいろ考えました。本もたくさん読みました。
ここに書くのはちょっとダメかな?とも思ったけど、考えたことをちゃんと書き残して、ちょくちょく読み返して自分の生き方に向き合う機会をつくりたいと思ったので、書いてみます。
1.いま生きていること、明日も生きられるということは当たり前ではない
私も、大好きな人たちも、いつか死ぬ。
そんなの当たり前に知っているけど、向き合うことは怖いし、毎日生きていることが普通のことすぎて、どこか見て見ぬ振りをしている感じがする。ずっとこのまま生きていける気がしてる。
こういうのって、いろんな本やドラマのテーマになってたりするから、考える機会がないわけではない。でも、身近な祖母が、となるとやっぱり感じ方が違う。
もし自分の人生があと1年だったとしたら、何がしたいかな。何をしたくないかな。もし明日の朝目覚めなかったら、後悔しないかな。
ちょっと考えてみたので、半年後、1年後にきっとこの文章を読んでいるであろう自分に向けてメッセージを書きたいとおもいます。
できないことを悲観するのをやめ、今できることを考えよう。
家事育児もしなきゃならないけど、本当は仕事もしたい。認められたい。収入もほしい。
でも、1年で死ぬって言われたら、きっと仕事なんてやめる。子どもが幼稚園に入ったら自由な時間ができるから、それまでは今できることをしてね。本当に大切なこと、今できることを考えよう。
どうしても辛くなったら、価値観リストをもう一度やってみて。
毎日、家族に好きって伝えよう。
毎日寝る前に家族に好きって伝えるの、もう何年も前から続けてる。
大好きな家族と毎日かわらず一緒にいられるという幸せを感じながら眠りにつくの、とっても心地良いからこれからも続けてね。
感情的になってぷんすかするのをやめよう。
怒りの感情は二次的なものです。その感情が出てくる原因がほかにあるはず。そちらに目を向けて、冷静に対処すること。
言いたいことがあったらちゃんと言う。あなたの家族はちゃんと聞いてくれる。
2.自分が死んだときのことを考えておく
エンディングノートを作って、毎年更新する。
お墓はどういうものがいいか(室内のやつってどうなんだろ、興味ある。)、遺影はどれがいいか、自分の銀行口座や保険はどんなものがあるか、連絡してほしい人は誰か、手続きする必要のあるものは何か。
自分がどうしたいかということと、遺された人がこまらないように。
祖母のがんがわかってから夫とこのような話はしたけど、まだエンディングノートを購入するところまでには至っていない。10月中に購入して、ちょっと書いてみよう。きっと毎日の過ごし方が変わるはず。
※追記
→購入しました!項目が多すぎると書ききれないと思い、なるべく薄いものを選びました。ひとつひとつじっくり考えるいい機会になっているけど、全部書き終えるまでものすごい時間がかかりそう。
3.やりたいことをやる
私が余命を宣告されたら、たぶんやり残したことがたくさん思い浮かんでしまいそう。
ちょっと前にみた「最高の人生の見つけ方」という映画では、余命6ヶ月を宣告された男性が、死ぬ前にやり残したことをする旅に出ていたけど、現実ではきっと難しい。
元気なうちに、やりたいと思ったときに、やるのが一番だよね。 お金のこととか人にどう思われるかとか、いろいろと心配事はあるけど、死んでしまったら後悔しかできない。
気になって自分の平均余命を調べたら、あと56年でした。
今わりと健康だし、死を意識することなんてほとんどないけど、56年って言われるとなんだかぞっとした。このうち今みたいに健康で、なんでもできそうな気力があるのはあと何年だろう。
4.祖母が喜んでくれそうなことをする
これが一番。
「がんを告知されたら読む本」という書籍に
”家族や友だちと一緒に過ごしたり、ちょっとでかけたりと、がんから気をそらしている間は、痛みの感じ方が軽くなる”
”患者の周りにいる人は、なるべく本人を外に連れ出すなどして、気晴らしをさせてあげる” というような内容がかかれていました。(もう本が手元にないので、正確な引用ではありません。)
祖母は高齢だし、コロナも気にしているのでできることは限られるけど、祖母が喜んでくれそうなことをしたいな。
今のところやっているのは、
・ときどき会いに行く。
・叔父と一緒にスマホをプレゼントして、テレビ電話をしたり写真やメッセージを送る。
・(耳が遠いので)ホワイトボードを買って、会話をしやすくる、など。
何かほかにできることはあるかな。 でも、あんまりやりすぎるのもよくないのかもしれないな。ああ、難しい。
私は祖母がとっても大好きで、祖母みたいなおばあちゃんになりたいし、生まれ変わっても祖母の孫になりたい。祖母と一緒にいると、お花畑にいるようなやさしい気持ちになる。
祖母に、穏やかな時間が少しでも多くありますように。