私の愛読書「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」を再読しているんですが、前書き(p2)にこんなことが書いてあって、とっても考えさせられたのでブログを書きます。
子育ての専門家ではないぼくが、なぜ、この本を書こうと思ったのか。
「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」 高橋孝雄著
え、そこ気になる?って感じの箇所ですが、ものすごくものすごく気になった。
だって、子どものことを小児科医に相談したら(著者は小児科医。それも36年の経験のある人!)、安心しない?何か解決策をくれると思わない?
でも、著者は小児科医である自分のことを子育ての専門家ではないという。まあ確かに小児科医って、子どもの病気とか体についての専門家だけど、「子育て」の専門家ではない。言われてみれば納得。
(ちょっと話題がそれますが)よく、子育てについて調べていると、
・〇〇専門家
・〇〇コンサルタント
・〇〇コーチング
みたいな感じで名乗っている人がいるけど、これってどこまで信じていいんでしょうか。
こういう肩書があると、読んでいるこちらとしては安心するし、説得力すら感じる。でも、肩書なんて自分で作れるし、お金払って講座を受けるだけでもらえる肩書があったり、試験に(たとえ合格点ギリギリでも)受かれば名乗れるものもある。「資格ビジネス」だなんて言葉もあるしね。
じゃあ、子育ての専門家っていったい誰?って考えてみたんだけど、
・保育士?
・先生?
・助産師?
・栄養士?
・市役所の子育て支援課の人?
・親?
たくさん挙げたけど、私の中では「子育て全般について専門的に知っている人っていないなあ」という結論にいたりました。子育てについては、いろんな立場の人がいて、それぞれの得意な分野があるだけ、とうこと。
(私も元教員として「教科指導のプロ」「学級経営のプロ」という自覚(使命感?)はあったけど、「子育ての専門家」という認識はしたことなかった。でも、もしかしたら私のことを「中学生に対する子育ての専門家」と思っている保護者や生徒はいたかもしれない。)
この気づきから考えたことは3つ。
- いろんな立場の人に関わってもらって、社会で子育てすべき。
- 親は自分の子育てに自信をもっていいし、
- ひとりで抱えこむ必要もない。
とはいっても、核家族で共働きが当たり前だし、地域のつながりも薄い現代とは間逆な感じもしている。これじゃ子育てが難しいわけだよね、と思いました。