10月に祖母が亡くなりました。
実家と絶縁状態のわたしにとって、祖母は唯一安心して会うことができる肉親でした。
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80歳をこえて、ちょっと耳遠くなったり、同じ話を何度もしていた祖母。元気元気!という感じの祖母ではなかったけど、ほんわかした小さなお花のような雰囲気で、身の丈にあった生活・・・といったらちょっと変かな?日々穏やかで、大好きだった。
いつかこういう日が来ると考えることもあったけど、どうしてもそんなの信じられなかった。時々遊びに行っては他愛のないおしゃべりをして、「またおいでね」って言ってもらえるような日常が続くと思っていた。
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今年に入ってたまたま、胎内記憶や中間生、魂についての本をいくつか読みました。
「人の死後」「たましい」だなんて、興味はあるけどなんとなくアンタッチャブルというか、怪しさを感じてしまって触れることを避けていたけど、YouTubeのおすすめかなにかを何の気なしに聞き流してたらそんな感じの動画だったんだよね。
救急救命医の矢作直樹さんという方が霊魂について語ってました。
↑たぶんこれ。
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医者という、”科学の人”っていうイメージの方が「霊魂」って言っていることに、どゆことどゆこと?って思って、これをきっかけにこの方の書籍、その他の方の書籍も読んでみました。
これらの本を読んでいたから、大好きな祖母が亡くなったときに心が折れずに済んだのだとおもっています。何冊も読みましたが、特に心に響いたものを3冊、紹介します。
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書籍の紹介
人は死なない
人が死ぬということは、肉体が朽ちるということであって、魂は生き続けているとのこと。
「魂が生き続ける」なんて言われたら、「そういう系の話ですか・・・」って心を閉ざしちゃいそうだけど、著者の経験などもたくさん書かれていて、さらにお医者さんが話しているってことで、警戒心がが少し和らぎました。著者も書いていましたが、「そういう考え方もあるんだな」という捉え方がすんなりときます。
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祖母も、肉体はなくなってしまったけど、魂は生き続けているのかな。どこかで私たちを見守ってくれたり、祖父や会いたい人と会っているのかな。
それならば、ときどき祖母を思い出して心のなかで近況報告をしたり、見守ってくれてありがとうって伝えたいと思う。
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死んだらおしまい、ではなかった
2000人を葬送したお坊さんによる本。葬儀の中で体験した霊にまつわるお話がたくさん書かれていました。
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”葬儀””霊”って言葉を聞くと、それだけで怖そうなイメージだけど、怖がりな私でもすらすら読めた。たぶん著者は霊を当たり前の存在として感じているんだろうな。たしかに、
・生きている間は肉体も魂も生きている
・死ぬということは肉体が朽ち、魂は生き続ける
という前提で考えると、魂(霊)って怖くないかも。(魂とか霊とか霊魂とか、いろんな表現があるけど、この著者はこれを”本人”って読んでいました。私はここでは魂って表現しようと思います。)
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この本は、祖母の闘病中に読みました。だから、祖母のお葬式中も「もしかしたらここに祖母の魂があるのかな」って想像していました。このお葬式を祖母が見ていたら、どんな気持ちになるかな?って。
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祖母のお葬式には、祖母のお友だちがたくさん来てくれたんだけど、祖母だったら「悪いねえ」なんていいながらありがとうって、にこにこしてそうだな。
お焼香のときは、きっと一人ひとりに「ありがとう」って言ってそう。
参列していたうちの子どもたちを見て「静かに座っていて偉いねえ」って言ってくれそう。ちょっとぐずったときにはこっちに寄ってきて、「いないいないばあ」とかしてくれそう。
お坊さんを見て、深々とお辞儀をしてそう。
お葬式で泣いている人を見て、悲しそうな、でも現実を受け入れようとするような、険しい表情をしていそう。
お葬式が終わって、祖母のお友だちがうちの子どもたちにたくさん話しかけに来てくれたときは、「うちのひ孫たち、かわいいでしょ?」ってニコニコしてそう。
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そんなことを想像しながらお葬式に出席しました。お葬式なのに、なんだかあたたかい気持ちになりました。
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ママ、生まれる前から大好きだよ
こちらは胎内記憶についての研究をされている、産婦人科医の池川明さんの著書。
これはたしか、祖母の病気がわかる少し前に読んでいました。
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純粋に胎内記憶について興味があって読んてみたんだけど、胎内にとどまらず、お腹に入るまえの記憶(中間生記憶というらしい)というものまであるらしい。
なんじゃそりゃ!と思ったけど、複数(しかも想像以上の人数)の子どもが似たような話をしているらしい。お空の上からどのママにしようかなーって探したとか、兄弟になろうって約束してきたとか。
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祖母の魂も、こうやって次の人生に進んでいくんだろうか。そして私も???
半信半疑というか、考えもしたことない価値感だったからうまく理解しきれていないけど、これまた「こういう考え方もあるのかな」って感じで捉えています。
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この本は死んだらどうなるか、ということだけでなく、今、目の前にいる自分の子どもに対する考え方が大きく変わりました。
この子たちも、私や夫を選んでくれたのかな。
この子たちも、目的をもってうまれてきたのかな。
何もできないような赤ちゃんの息子も、実はいろいろわかっていて、考えているのかな。
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自分の子どもたちが、とっても愛おしく感じました。
私たちのもとに生まれてきてくれてありがとう、あなたの人生、あなたのしたいことをして生きてね。心の底からそう思って、子どもたちに言葉で伝えるようになりました。
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その他
他にも読んだ本の紹介。
○ママを守るために生まれてきたよ!
3つ目に紹介した本のシリーズ。いろんな子どものエピソードがね、心にやさしくつき刺さる。よく「子どもも1人の人間として接する」みたいなことをきくけど、こういう話を読むと、ほんと親が思っている以上に子どもってしっかりしているし、子どもを親の思い通りにしようだなんて思ってはいけないなって思う。
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○僕、生まれる前のこと覚えているよ
※電子書籍(Kindle)。リンクが見つけられませんでした。
一人の子どものエピソードが1冊の本になっています。胎内記憶について、私が初めて読んだ本。すぐに読めました。
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○がんを告知されたら読む本
がんって怖い、絶望、死っていうイメージはあるけど、ちゃんとした知識がなかったので読んでみました。
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○もしも一年後、この世にいないとしたら
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○看取り医がつくった人生を大切に過ごすためのエンディングノート
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○長生きにこだわらない
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○ほら 起きて!目覚まし時計が鳴ってるよ
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※紹介した本のうち、「人は死なない」以外はすべてKindle Unlimited(月額980円で200万冊以上の電子書籍読み放題)で読みました。スマホがあれば読めます。初月無料とかいろいろキャンペーンしてるみたい。
本の紹介記事みたいになってしまった^^;
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最後に。
おばあちゃん、今までありがとう。おばあちゃんは私の憧れです。おばあちゃんみたいなおばあちゃんになりたいし、生まれかわってもおばあちゃんの孫になりたい。これからも大好きだよ。