娘の絵がどんどん上達しています。
・幼稚園でお友だちが描く絵を見ているからか。
・先生が描く絵を真似しているからか。
・モノの特徴を捉える力がついてきたからか。
・イメージをしたものを紙面に表現するのがうまくなったからか。
絵1枚だけで、子どもの成長を感じて嬉しい。

* * *
本題。
この前、娘がネコの絵を描いて見せてくれた。
三角の耳がついていて、ひげも生えてる。口は ω ←こんなの。みんながよく描くネコの絵。
あれ、つい最近顔の中に目と口らしきものが描けるようになったばかりだと思ってたのに・・・。
その絵の ”ネコらしさ” にびっくりして、夫と二人で「おおおお!ええええ!これむーちゃん(娘)が描いたの?すごおおおい!猫ちゃんだー!!!」と、心の底から驚嘆し、褒めた。
・・・褒めた?
・・・褒めてよかったのか・・・?
よく考えたら、ここで褒めるってことは
・以前描いたネコはあんまり良くなかった
・これからはこういう(みんなが描いているような、ネコっぽい)ネコの絵を描いてね
っていう裏のメッセージが伝わってしまうのではないか???と(考えすぎかもしれないけど)気づいて、後悔。
褒めるというのは、教育的に考えても、子どものいいところを伸ばすのに有効な手段です。
例えば、最近0歳の息子が離乳食をたべながらぶーぶー食べ物を吹き出してしまいます。こういう、「やめてほしいこと」に対して有効な反応は無視。(注意すると「ぶーぶーするとママがかまってくれる!とか、ママがいつもと違う反応をしてくれる!と感じて、繰り返してしまうことがある)
この場合どういうときに褒めればよいかというと、ぶーぶーしないでもぐもぐごっくんが出来たとき。「やってほしいことを子どもがやったとき」に褒めると、その行為を強化することができます。 (もちろん、すぐにうまくいくわけではないけど。)
というわけで、ネコの絵を褒めたのはやっぱり「こういう絵を描けばいい」ってことに少なからずつながってしまったかなあと思います。
そもそも、絵を褒めるってなんなんだろう。
今まで娘が描いてきた絵も、娘が楽しんで、精一杯描いたものなのに、ある絵を特別たくさん褒めるって、ちょっと変だよな。
それに、娘は褒めてほしくて描いたわけではない。
そして、褒めるって、ほんと上から目線な行為だよな。親の価値観の押し付けにもなりそう。
子どもの成長を感じたとき、親としてはとても嬉しい。
でも、それで親が過剰に褒めてしまったら、子どもの想像力とか好奇心とか、よくわからないけどそういういろいろなものを削ってしまうのかもな、と気づきました。
だから、よく育児本に「褒めるのではなく、そのまま受け止める」って書いてあるんだろうな、と思いました。